同字【】
[音] | ヘン |
[訓] | ふだ |
ふみ | |
まき |
《意味》
「編」が書き換え字。
【篇次】へんじ
順序を追って編集すること。また、編集された書物の内容の順序。
「編次」とも書く。
【篇什】へんじゅう
詩を集めたもの。詩編。また、詩。
「詩経」の雅と頌が十編を一什としていることから。
【篇章】へんしょう
「編章」とも書く。
【篇帙】へんちつ
「巻帙」
【篇目】へんもく
書物の編・章につけた題目。また、その順序。
「編目」とも書く。
【掌篇】しょうへん
ごく短い文学作品。コント。
短編よりもさらに短いものを言う。
「掌編小説」
「掌編」とも書く。
【千篇一律】せんぺんいちりつ
多くのものがみな同じ調子で、変化やおもしろみのないこと。一本調子。
「千変万化」
【斗酒百篇】としゅひゃっぺん
大いに酒を飲みながら、たくさんの詩歌を作ること。
「斗酒」は一斗の酒。また、多量の酒。「篇」は文字を書き付けた竹の札。転じて詩文、詩歌のこと。
《字源》
声符は「扁(へん)」。
「扁」は網戸の形で、「戸」の下が網戸の形になっている。
「扁」には扁小・扁平の意がある。
《字体》
「扁」の部分は、漢代隷書の頃より「」で書かれ、唐代楷書もこの形が主流。
「戸」を含む字はすべて同様で、手書きの楷書で「」の形で書かれたものはない。